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2017年7月に多発性硬化症と診断されました。多発性硬化症の主婦の日々です

2017年6月~7月 最初の入院

さて、胸椎のMRIまで、眼科受診から2時間以上空きがあります。

近くのファミレスに行くのもいいけど、なんだか体が変な感じ。

確かに、省エネだから空調は効いてないかもだけど、暑い。ノースリーブワンピにカーディガンを着てましたが、カーディガンを羽織っていられないくらい、汗がじわじわ出てくる。寒気?なんだろう、ゾワゾワする。

ぶつけただけじゃない、何これ、唇がひきつる。

顔面、頬や目の下がピクピク痙攣する。

嫌な予感がする。

実家のママに、念の為に、と会社関係、旦那さん、親しい友人、の連絡先をとりあえずメールし、何これ??と言われつつも、検査に来ているが嫌な予感がする、とだけ伝えておきました。

だめだ、横にならせてもらおう、と病院の総合受付へ。何を話したかは、あまり覚えていません。

次に覚えているのは、車椅子に乗せてもらって、神経内科の主治医のところに運ばれて、主治医が、「急激に悪化しちゃったね、あれ?その口、どうしたの?」と顔を覗き込んでいるシーンです。

2017年6月29日、私は、車椅子から立ち上がろうとしても出来ず、完全に下半身が動かなくなっていました。

 

絶望。

覚悟はしていました。

ネットで症状は散々見ていたし、この病気だろうなとは思っていたし。

でも、絶望。

 

「ベッド空いてるか確認してあげて」という主治医の言葉で、あ、入院するんだと認識。

え、今朝に限って生ごみ捨ててないよ!食パン、トースターの上に置いたままだよ!明日の先輩の送別会の送別品、我が家にあるよ!

「何言ってるの、帰れないでしょ」と、あっさり緊急入院が決定し、とりあえず、病院で電話できないし、電話できるスペースに車椅子を動かしてもらうのも申し訳なくて、ママと会社関係、近しい人にはメールなどで連絡。会社の上司にはママから連絡をして欲しいと依頼。直近のエステやら英会話やらの予約キャンセル、予約していた病院のキャンセルもママに依頼。

診察してもらっている中で、丁度2日前の、頸椎MRIで病変があったことが分かりました。でも、まだ診断確定ではありません。”多発性硬化症”って診断されるのってなかなか大変なんですよね、確か。

あーあ、入院か。どうすんのよ、これ。

看護助手さんに車椅子を引いてもらい、売店で必要なものをとりあえず買いました。

今はどこの病院もそうなのかな、お箸とスプーン・フォークは自分で用意なんですって。割りばしとか使い捨てスプーンも購入。そこで、今日に限ってしっかりメイクをしていることを後悔。あぁ、今日こそノーメイクにしてりゃよかった。車椅子に乗りつつメイクを落として洗顔って、超大変。病院の売店にはクレンジングシートはなく、ちふれのお泊りセットだけ。とりあえず、レンタル寝間着に着替えて、売店で買ったパンを齧って、歯磨きして就寝。入院することになっちゃったよ、という知らせに、嬉しいことに近しい人からiPhone鳴りまくり。しかし、充電器が売店になかったのです。あぁ、出れないからもう電話切って、お願い、電池が…と。でもディスプレイに出る、電話をくれた友人の名前やメッセージに、心細さ・不安はかなり軽減されました。

ありがとう。

こんな感じで、最初の入院生活はスタートしました。