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2017年7月に多発性硬化症と診断されました。多発性硬化症の主婦の日々です

リハビリ

退院が決まり、土日祝日を除いて、リハビリセンターでのリハビリがスタートしました。

確かに筋力も弱ってるしねぇ。

 

リハビリ初日。

当時33歳だった私は、高齢者だらけの院内のリハビリセンターで、やや浮いてました。

履いてる膝までの短パンがムーミンだったり、Tシャツにミッキーがついていたり、茶髪だったり。

最初のリハビリは、手指でした。

少し硬めのカラー粘土で、輪を作ったり、丸にまとめたやつを握り潰したり。

そして、PC作業の多い職場だったと話したら、タイピング練習。

PC画面に出て来た文書を、猛烈にタイピングしまくる。間違えてEscを押したらそれも、間違いとカウント。正確さを求めるならゆっくりだけど、なんかランキングとかも出るからゲーム感覚で、頑張る。30分時間を与えられて、何回でもチャレンジ出来ました。

ランキングの上位に行かないと悔しくて、ムキになってキーボードを叩きまくりました。

全然動かない、指。悔しい。

元々、タイピングは、ミスりまくりです。

ブラインドタッチしても、ちょいちょい間違える。

更に、なんです、更に。

指に力が入らない、のもあるけどさ。

他にも手指のリハビリで、洗濯バサミをつまむ、というのもありました。

何人かで大きな机に座って、それぞれのリハビリをやるのです。

左手指では本当上手く掴めなくて、洗濯バサミを、向かいのお爺さんに飛ばしてしまいました。ごめんなさい。爺さん、ビックリしてたわ。

そして、足の筋力リハビリ。

高校生の体力テストかな。

反復横跳びとか、つま先立ちでのかかと上げ下ろしとか、スクワットとか。

こりゃ、嫌でも痩せるよ…笑

この病院は、褒めたら私が頑張るとでもカルテに書いているのか。

理学療法士の女の子に

 

前田敦子にめっちゃ似てますよね

 

と言われて、スクワットを頑張る私。

単純。

 

退院が延びたら嫌だと思い、病室に戻ってからも、ベッド脇でスクワットしたり、ベッドの上でストレッチしたりしていました。

毎食後、病棟内を、徘徊癖のある人の様に、何周も歩き、iPhoneを短パンのポッケに入れて、毎日6000歩は少なくとも歩く様にしていました。リハビリのない土日祝日は、1万歩。

ウロウロぐるぐる。

きっと、看護師さん達は、あー始まったよ…と思ってたでしょう。

入院してるんだから、そりゃ元気ではないのですが、そんな感じで退院前には活動的に。

ある朝、血圧とか体温とか測ってくれる看護師さんが

 

どうしたの?今日元気ないじゃん。

 

とか言うくらいに。

そりゃ、元気ないですよ。病気で入院中ですがな。

あー今朝血圧低いからかな、まあいいや。

みたいになって来ました。

自分の体は、自分がよく分かります。変な時は変!と言います。

徘徊して歩いてる時に、少し足を引きずってるとか、右手がやたら後ろとか、そんなのはナースセンターからじっと見ていて気付く看護師さん。

徘徊終わってベッドに戻ったら、

 

なんか足引きずってたね?突っ張る?

 

とか、

 

なんか手がおかしいね、感覚チェックしようか。

 

とか。

そんなこんなで、明日は退院日。