リハビリ
退院が決まり、土日祝日を除いて、リハビリセンターでのリハビリがスタートしました。
確かに筋力も弱ってるしねぇ。
リハビリ初日。
当時33歳だった私は、高齢者だらけの院内のリハビリセンターで、やや浮いてました。
履いてる膝までの短パンがムーミンだったり、Tシャツにミッキーがついていたり、茶髪だったり。
最初のリハビリは、手指でした。
少し硬めのカラー粘土で、輪を作ったり、丸にまとめたやつを握り潰したり。
そして、PC作業の多い職場だったと話したら、タイピング練習。
PC画面に出て来た文書を、猛烈にタイピングしまくる。間違えてEscを押したらそれも、間違いとカウント。正確さを求めるならゆっくりだけど、なんかランキングとかも出るからゲーム感覚で、頑張る。30分時間を与えられて、何回でもチャレンジ出来ました。
ランキングの上位に行かないと悔しくて、ムキになってキーボードを叩きまくりました。
全然動かない、指。悔しい。
元々、タイピングは、ミスりまくりです。
ブラインドタッチしても、ちょいちょい間違える。
更に、なんです、更に。
指に力が入らない、のもあるけどさ。
他にも手指のリハビリで、洗濯バサミをつまむ、というのもありました。
何人かで大きな机に座って、それぞれのリハビリをやるのです。
左手指では本当上手く掴めなくて、洗濯バサミを、向かいのお爺さんに飛ばしてしまいました。ごめんなさい。爺さん、ビックリしてたわ。
そして、足の筋力リハビリ。
高校生の体力テストかな。
反復横跳びとか、つま先立ちでのかかと上げ下ろしとか、スクワットとか。
こりゃ、嫌でも痩せるよ…笑
この病院は、褒めたら私が頑張るとでもカルテに書いているのか。
理学療法士の女の子に
前田敦子にめっちゃ似てますよね
と言われて、スクワットを頑張る私。
単純。
退院が延びたら嫌だと思い、病室に戻ってからも、ベッド脇でスクワットしたり、ベッドの上でストレッチしたりしていました。
毎食後、病棟内を、徘徊癖のある人の様に、何周も歩き、iPhoneを短パンのポッケに入れて、毎日6000歩は少なくとも歩く様にしていました。リハビリのない土日祝日は、1万歩。
ウロウロぐるぐる。
きっと、看護師さん達は、あー始まったよ…と思ってたでしょう。
入院してるんだから、そりゃ元気ではないのですが、そんな感じで退院前には活動的に。
ある朝、血圧とか体温とか測ってくれる看護師さんが
どうしたの?今日元気ないじゃん。
とか言うくらいに。
そりゃ、元気ないですよ。病気で入院中ですがな。
あー今朝血圧低いからかな、まあいいや。
みたいになって来ました。
自分の体は、自分がよく分かります。変な時は変!と言います。
徘徊して歩いてる時に、少し足を引きずってるとか、右手がやたら後ろとか、そんなのはナースセンターからじっと見ていて気付く看護師さん。
徘徊終わってベッドに戻ったら、
なんか足引きずってたね?突っ張る?
とか、
なんか手がおかしいね、感覚チェックしようか。
とか。
そんなこんなで、明日は退院日。